溶連菌そのものはありふれた細菌で、
赤ちゃんが感染する事はほとんどなく、
発症は幼児や学童が中心。
潜伏期は2〜3日で、
くしゃみや唾液などでうつります。
主な症状として、発熱・喉の
はれや痛み・嘔吐・頭痛・腹痛などがあり、
その後赤い細かい発疹が全身にたくさん出ます。
しかし、口の周りだけは
赤くならず、青白く見えるのが特徴です。
こうした症状は学童期の子どもに典型的なもの。
3才以下の子が感染した場合、
熱や発疹が出ない事も多く、
最初は風邪と見分けにくかったり、
のどの痛みは扁桃腺と似ているので、
2日以上のどが真っ赤に腫れて痛むときや、
高熱が下がらないときは、小児科を受診しましょう。
治療は、菌に有効な抗生物質を使います。
これで熱は1〜2日で下がり、喉の痛みや発疹も、
一週間以内に治まりますが、
完全に菌が消えたわけではありません。
2〜3週間後に急性腎炎や
リウマチ熱などの合併症が
出てくることもあるので、
医師が「もう大丈夫」というまで
抗生物質を指示通り
きちんと服用しましょう。